マウスピース矯正「インビザライン」で歯並びを治すために歯科医院を探し始めると、必ず迷うことがあります。
「歯列矯正専門」の歯科医院と虫歯や歯周病の治療、口腔外科、小児歯科もしている歯科医院のどちらが良いかです。
さらに歯科医師のプロフィールを見ると、「矯正専門医」「矯正認定医」「矯正指導医」と書いてあり、何を頼りに選べば良いか悩んでしまいますね。
日本には約10万人の歯科医師がいます。
その中で、約2万1千の歯科医院が「矯正歯科」もできると標榜しています。
歯科医師であれば誰でも矯正に限らず全ての歯科治療をする資格があります。
医師が医師免許を取得すれば、眼科、耳鼻科、内科、外科・・・と何でも診療できる資格があるのと同じです。
では、2万1千の歯科医院のうち、実際に矯正の専門教育を受けた歯科医師はどのくらいいるのでしょうか？
実は、約3千人なのです。
その中でさらに審査を合格しているのが「矯正専門医」です。
「矯正専門医」の資格は、矯正の学会・団体が審査を行って資格を与えています。
「日本矯正歯科学会専門医」が約300人、「JBO認定歯科矯正専門医」が約60人、「日本成人矯正歯科学会」約90名と、3つの団体の合計で約450人の専門医がいます。
それぞれ厳しい審査を通過した歯科医師達なので、「矯正専門医」の治療技術は安心できると言って良いでしょう。
「矯正認定医」は「矯正専門医」の下の資格になります。
研修期間などの一定条件を満たした歯科医師が書類審査等で認定されます。
矯正専門医と比べると、簡単に資格が取得できます。
もちろん、歯科医師として矯正治療を行う上での必須となるものは身につけています。
「矯正指導医」は、その名の通り、指導する立場の資格です。
歯科大学、歯学部を卒業後、矯正分野を専門的に学びたい歯科医師達を教育する立場の資格です。
注意点としては、「矯正指導医」の資格は技術審査が課せられません。
大学などの教育機関で指導者として在籍した年数が基準となります。
「矯正専門医」かどうかは、歯科医師、歯科医院選びの基準の1つとしても良いと思います。
