歯列矯正には時間がかかることは何となくイメージしていても、実際にどの程度の期間が必要かはなかなかイメージしにくいのではないでしょうか。
ワイヤーを使った裏側矯正でも、透明なマウスピースを使った見えない矯正でも歯並びがきれいになるまで一定の時間がかかることは同じです。
矯正前の歯並びの状態によって、治療期間は変わってきます。
前歯の隙間を埋めるために少し動かすのであれば、半年で終わるケースもあります。
歯並びが「ガチャガチャ」で動かす量が多ければ、2年、3年とかかる場合もあります。
インビザライン矯正の場合は、1~2年の治療期間が必要なことが多いようです。
重要なのは、歯を動かす期間だけが矯正治療なのではないということです。
今まで書いてきた1年、2年というのは、あくまでも歯を動かしている期間のことです。
歯並びをきれいにしたら、後戻りをしないようにマウスピースを着けて保定することが必要です。
「ずっと着けていて」という歯科医師もいますし、「寝るときだけマウスピースを着けて」という歯科医師もいます。
歯を動かすのにかかった期間の半分、つまり1年かけて歯並びをきれいにしたのであれば半年、保定装置であるマウスピースを着けることが多いようです。
歯科衛生士で矯正をした方は、歯並びを維持するために、寝る時に必ず着けています。
歯は動きます。
だから歯並びを矯正できるのです。
裏を返せば、きれいに並べた歯も動いてしまうということです。
長い矯正期間をかけて手に入れた歯並びを維持するために、保定装置のマウスピースは面倒くさがらずに着けたいですね。